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2017

第152回講演会

日時: 2017年3月18日(土) 16:20-18:45
会場: MIT E25-111

「イノベーションを作る仕事」

名倉 勝氏

MIT System Design and Management、文部科学省


概要

世界中でイノベーションという言葉が使われており、国も企業も大学もイノベーションに注目しています。MITも、近年、イノベーションを専門とする副専攻を創設しました。しかし、イノベーションって一体何なのでしょうか?そして、イノベーションはどうすれば起こせるのでしょうか?実は、研究成果を活かして世の中を変えることもイノベーションの一つの形であり、ベンチャー企業や産学連携を通じて、そういったイノベーションの創出が行われています 。 今回の交流会では、イノベーションの創出のためにボストン、特にMITではどのような取り組みがなされているのか、そして日本国内でどのような動きがあるのかをご紹介します。
 
 

   
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「日本のアニメ産業が直面している危機とは何か?:対処法としての地方立地戦略」

半澤 誠司氏

Harvard University, Reischauer Institute of Japanese Studies、明治学院大学 社会学部


概要 

本発表では、崩壊の危機にあるとまでいわれる日本のアニメ産業について、その産業構造から問題の根源を探り、それへの対処法の一つとして、アニメ会社が集中する東京地域以外への立地をする企業が増加している現状を説明する。アニメ産業従事者の労働環境が収入面でも時間面でも全体的に極めて悪いことは、広く知られるようになってきた。一方で、2010年よりアニメの年間制作本数は増加の一途を辿っており、いくつかの作品が放送に間に合わないような事態にも至っている。このような、需要の向上が供給側の環境改善に繋がらないどころか、むしろ状況悪化を招くような産業構造にあることこそがアニメ産業の宿痾となっている。そのような状況下での苦闘を強いられているアニメ会社の中には、生き残りをかけて地方立地という選択を行うものも出てきた。 産業構造と地理が密接な関係を持っているがゆえに、地方立地が危機への対抗戦略の一つとなり得ることを皆さんと共有し、引いてはアニメ産業に留まらず、地理的環境や立地が産業活動にとって与える影響に興味を持って頂ければ嬉しい。

   
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第151回講演会

日時: 2017年2月26日(土) 16:20-18:45
会場: MIT E25-111

「がんと向き合う 〜われわれのカラダはがん細胞と戦えるか〜」

北原 秀治氏

Department of Radiation Oncology, Massachusetts General Hospital/Harvard Medical School


概要

ここ30年間日本人の死因の一位は「悪性新生物」となっています。最近では女優やタレントのがん告白なども話題となり、国民の関心を引いている病気であることは間違いないでしょう。では、どれだけわれわれは「がん」のことを知っているでしょうか。がんの治療法と言えば、手術、化学療法(抗癌剤治療)、放射線療法が未だ揺らぐことのない三大治療法ですが、ここに最近日本生まれの新しい「免疫療法」が加わろうとしています。副作用も少ないこの治療法は、夢のがん治療薬として現在世界中で研究が行われています。がん研究の分野では世界にひけを取らない日本ですが、一方では「がんは治る」というタイトルの書籍や誤った情報が巷に溢れ、患者側は正しい知識を持たないままそれらを受け入れてしまう現実があります。本講演では、正しい「がん」の知識、最新の癌治療法そしてこれからの癌治療について、皆様と共に「がん」を考えることが出来ればと思います。

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「誰が時空をみたか? 〜超弦理論の最前線から〜」

山﨑 雅人氏

Harvard University, 東京大学


概要 

物理学さらには科学は様々な自然現象を対象にするが,それでは宇宙そのものの形については何が分かっているのだろうか?私たちが日頃経験するところでは空間は3方向,時間は1方向存在し,古典的な物理学はそのような宇宙を固定された入れ物のように扱うことで構築されてきた.しかし,アインシュタインの一般相対性理論以来の物理学では,空間の形を理解することそもものが物理学の問いとして議論されるようになった.私の研究する超弦理論(物理学の素粒子理論の一分野)においては,時間や空間についての大胆かつ革命的な考えが精緻な理論のもとに日々展開されている.今回の講演では,講演者の具体的な研究をからめて超弦理論の最新の研究を紹介しつつ,研究現場の興奮の片鱗を伝えることを目標にしたい.

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第150回講演会

日時: 2017年1月21日(土) 16:20-18:45
会場: MIT E25-111

「万能インフルエンザワクチンの開発を目指して〜新たな免疫の視点から〜」

小林 栄治氏

Dana-Farber Cancer Institute, Research Fellow


概要

皆さんは今シーズンのインフルエンザワクチンを受けたでしょうか?一度接種すれば一生効果のあるワクチンがある一方で、なぜインフルエンザワクチンは毎年接種しなければならないでしょうか?どうすれば一度接種すればずっと効果があるインフルエンザワクチンができるのでしょうか?本講演では、私が行っている研究内容を含め、世界で行われている万能インフルエンザワクチンの開発を目指した研究について紹介します。そのためには免疫システムの理解が不可欠なので、免疫システムを分野外の人が聞いても分かるように概説します。また新型インフルエンザ、パンデミック、高病原性鳥インフルエンザなどニュースでよく報道される用語についても解説します。最後に、インフルエンザワクチンは効果がないと主張している人がいる現状について紹介します。その根拠は?ワクチンのリスクとベネフィットについて、我々はインフルエンザワクチンを受けるべきかについても議論したいと思います。

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「日本の正社員と非正社員はこれからどうなるのか?〜雇用関係の社会学〜」

西野 史子氏

一橋大学准教授

Harvard University, Reischauer Institute of Japanese Studies, Visiting Scholar

概要 

多くの国で雇用の柔軟化が進行するなか、日本における正社員と非正社員の格差は、国際的にみると非常に特殊な形をとっています。そもそも「正社員」「非正社員」という区分自体、日本的な文脈の上に成りたっています。そして、いわゆる正社員には強い雇用保障と長期的な能力開発、賃金上昇が見込めるのに対し、正社員以外の「非正社員」にはこれらは適用されず、大きな格差を生み出しています。これらの背後には一体何があるのでしょうか。
  一方で、ここ数年、安倍政権は一億総活躍や働き方改革の一環として、「非正規雇用の処遇改善、正社員転換支援」「同一労働同一賃金」の方向に大きく舵を切っています。そのねらいは何か?果たして正社員と非正社員の格差は埋まっていくのか? また、正社員自体はこれからどうなっていくのか?これらについて考えていきます。

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(c) 2000-2017 Boston Japanese Researchers Forum

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