January 28, 2012

2012年2月18日講演会のご案内

Filed under: Uncategorized — kishida @ 7:21 pm

ボストン日本人研究者交流会より2月月例講演会のお知らせです。
2月18日(土)開催の研究者交流会では、「放射線びじねす」と「運動学 」の二本の講演を行います。奮ってご参加ください!
参加申込はWebフォームよりお願いします。
http://www.boston-researchers.jp/wp/registration

日時:2012年2月18日(土)16時より(受付開始15:30)
会場: MIT E51-315(http://whereis.mit.edu/?go=E51
参加費:$5(講演会のみ)、$20(講演会+懇親会)
申込期限: 2月16日(木)午後9時 (準備等の都合がありますので、期限までに参加申込をお済ませ頂けますようお願い申し上げます)

講演スケジュール:
16:00 – 講演1:「放射線びじねす~高精細な脳CT画像から半導体の非破壊検査まで~」
Harvard University 水谷治央氏
17:15 – 休憩
17:30 – 講演2:「運動学 とりあえず体を動かそう」
Northeastern University 親川雄介氏
19:00 – 懇親会

***是非メーリングリストへご登録下さい→ http://www.boston-researchers.jp/wp/maillist ***

ー以下講演要旨ー

放射線びじねす
水谷治央
Lichtman Lab
Molecular and Cellular Biology
Harvard University

東北地方太平洋沖地震で引き起こされた福島第一原発の事故を契機に、一般の人が放射線を意識する機会が増大した。日本の報道では、放射線の被ばく量を評価する目安として、「東京-ニューヨーク間を往復したとき(約0.2mSv)」の値や「X線CT検査を行ったとき(約7mSv)」の値がよく目についた。いまや、日本では、ニュートンやクーロンという単位の存在は知らなくとも、ベクレルやシーベルトは、相当な有名人となってしまった感が否めない。

放射線は適切に扱えば、私達に大きな恩恵をもたらしてくれる。病院に放射線科が存在することを考えれば、その医学的貢献度が大きいのは明らかである。特にX線を用いた断層撮影(X線CT)は、体内を非侵襲的に検査できる画期的な手段であるため、世界中で1日に40万件の撮影が行われている。今回、私達はベイズの理論を基礎とした新規のCTアルゴリズムを開発し特許を出願した。本アルゴリズムは、既存のCT技術では偽像が生じていた輪切り像の画質を飛躍的に改善すると同時に、X線の外部被ばく量を大きく低減させることに成功している。その技術は、医学応用のみならず、3次元的に積層されつつある半導体チップの検査にも今後大きく貢献することが期待される。

この技術を社会に還元する手段として起業化の可能性を模索している。医学応用を考える上でのビジネスモデルは、クラウドによる最先端医用画像の提供などが想定される。産業分野においては、品質検査に必要な分解能と感度の上昇が大きな需要となる。今回発明したCT技術を用いることで、これらのニーズを満たす可能性を解説し、この小さなシーズを大きく育ててみたい野心溢れる方々の興味を歓迎する。


運動学 とりあえず体を動かそう
親川雄介
Northeastern University

普段の食生活を変えるだけでは、体重が減るどころか実は、リバウンドしやすい体質になってしまうということをご存知でしたか?
体重を減らしたい、お腹周りの脂肪をとりたい、腰痛を防ぐためには日ごろからどうすればいいか。
有酸素運動と無酸素運動の効果の違い、そしてなぜ全力疾走だけでは体重が減らないのか。

こうした疑問に「運動学」の観点からお答えしたいと思います。

運動学とは関節や筋肉の機能を解析することによって「動き」を探る学問で、解剖学、生理学、力学を統合した学問です。
たとえば、運動学の知識を使って、パーソナルトレーニングやリハビリテーションを行う際に、効率よく目的に適ったプログラムを組むことが出来ます。
日本ではあまり馴染みのない分野ですが、ランニング人口や自転車利用も増え、健康ブーム真っ只中という事もあり、その重要性が見直されています。

今回の講演では、効率の良いダイエットの方法、治療や病気の予防の為の運動方法や、一般的なウェイトトレーニングの方法についてお話します。

ぜひこの機会を使って自分の体と向き合ってみませんか?

January 9, 2012

2012年1月21日講演会のご案内

Filed under: Uncategorized — niiyama @ 11:25 am

新年あけましておめでとうございます。
ボストン日本人研究者交流会より1月の月例講演会のお知らせです。
1月21日(土)開催の研究者交流会では、「宇宙開発」と「自衛隊の活動」に関する2本の講演を行います。奮ってご参加ください!参加申込はWebフォームよりお願いします。

日時:2012年1月21日(土)16時より(受付開始15:30)
会場: MIT E51-315
参加費:$5(講演会のみ)、$20(講演会+懇親会)
申込期限: 1月19日(木)21時 (準備等の都合がありますので、期限までに参加申込をお済ませ頂けますようお願い申し上げます)

講演スケジュール:
16:00 – 講演1:「宇宙開発 夢と現実」
小野 雅裕 氏
マサチューセッツ工科大学航空宇宙工学科博士課程
技術政策プログラム修士課程
17:15 – 休憩
17:30 – 講演2:「自衛隊の活動:PKOと災害派遣」
柴田 幹雄 氏
ハーバード大学アジアセンター上席研究員
(元陸上自衛隊中央即応集団司令官)
19:00 – 懇親会

***是非メーリングリストへご登録下さい→ http://www.boston-researchers.jp/wp/maillist ***
(このメールの一文目に「[bostonJRF]グループの掲示板に投稿があったことをYahoo!グループよりお知らせいたします。」という文章が見られる場合は再度登録の必要はありません)。

ー以下講演要旨ー
『宇宙開発 夢と現実』
小野 雅裕
マサチューセッツ工科大学航空宇宙工学科博士課程
技術政策プログラム修士課程

火を吐き雲を裂き地を轟かし、怒る龍の如く天に昇るロケット。その気骨稜稜たる姿を見るたびに、僕は興奮で魂が震える思いがします。その光は未だ圧倒的な優越を誇る大自然に対する人間文明の数少ない勝利の記念碑の輝きと見え、その音は約束の地へ行進する選民たちが高らかに歌う歓喜の音楽と聞こえます。しかし、その夢を自分の生業に選んだとき、さまざまな現実が僕の眼前に立ちはだかりました。今回の講演は宇宙開発の夢と現実についてのお話です。

ここ数年、俄かに「宇宙」がニュースを賑わしています。世界ではじめて小惑星の砂を地球に持ち帰った「はやぶさ」の業績が、サイエンス誌により「2011年の10大発見」選ばれました。今年には建設に14年をかけた国際宇宙ステーションが遂に完成し、星出さんが5月より長期滞在する予定です。昨年にスペースシャトルが30年の輝かしい歴史に幕を下ろした一方、オバマ大統領は2030年ころに人類を火星に到達させる計画を発表しました。アメリカの新たなライバル・中国は、日本や欧州に先駆けて有人宇宙飛行を成功させ、さらに人間を月に送る計画も発表しています。また、民間の宇宙開発も活気付いています。 PayPal の設立で財を成したイーロン・マスク氏率いる宇宙ベンチャー Space X は、日本の H-IIA ロケットに匹敵する性能を持つ Falcon 9 ロケットを自力開発し、打ち上げに成功させました。 Virgin グループ会長である起業家兼冒険家のリチャード・ブランソン氏は、宇宙旅行会社 Virgin Galactic を立ち上げ、2012年内に第一号の民間宇宙旅行者を送り出す予定です。本講演では、過去の栄光、現在の取り組み、そして未来の展望まで、宇宙開発50年の叙事詩を話の縦糸とします。

しかし、宇宙開発はディズニー映画ではありません。「夢」という名の包装紙を剥がしてみれば、中には政治的、軍事的な思惑が絡み合う現実があります。そして宇宙開発はとかく金食い虫です。日本のH-IIAロケットのコストは一発約100億円、スペースシャトルは一発約1000億円。歴史上もっとも高額なプロジェクトといわれる国際宇宙ステーションに到っては、総建設費が約15兆円という天文学的な額で、これは東京スカイツリー約200本分の建設費に当たります。そして、これらの宇宙開発費用の大部分は未だに税金から拠出されています。気候変動、食糧危機、貧困、災害、戦乱など、地上に問題が山積している時代に天上を目指す価値はどこにあるのでしょうか。うつつの仕事で手一杯の時に夢にまどろむことは許されるのでしょうか。本講演では、宇宙開発の社会的、文化的、文明的価値についての議論を横糸として織り込んでお話したいと思います。

「自衛隊の活動:PKOと災害派遣」
柴田 幹雄
ハーバード大学アジアセンター上席研究員
(元陸上自衛隊中央即応集団司令官)

自衛隊の第一義的な任務は、日本の防衛ですが、そのほかに災害派遣や、国際貢献としてのPKOなどの活動も行っています。最近はそれらの活動を通じて多くの人が自衛隊に関心を持つようになりました。そこで国際貢献と災害派遣について主としてお話ししたいと思います。

まず、最近できた陸上自衛隊の「中央即応集団」という部隊が、国際貢献の中核として活躍していますので、その部隊と、自衛隊の行っている国際貢献活動について紹介します。

次に、昨年3月11日に発生した東日本大震災及び津波被害に対する災害派遣では、自衛隊は文字通り前代未聞の10万人態勢で人命救助、民生支援を行いました。さらに米軍も「OPERATION TOMODACHI」を発動、大々的に日本を支援しました。これらの活動を通じて自衛隊、自衛官の実像をご理解いただければ幸いです。多くの質問をお待ちしています。

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