October 31, 2011

11月19日講演会のご案内

Filed under: Uncategorized — Junichi Tokuda @ 3:17 pm

ボストン日本人研究者交流会より11月月例講演会のお知らせです。
11月19日(土)開催の研究者交流会では、「心の病の動物モデル」と「チョコレート・キャピタリズム」に関する二本の講演を行います。奮ってご参加ください!参加申込はWebフォームよりお願いします。
日時:2011年11月19日(土)16時より(受付開始15:30)
会場: MIT E51-315
参加費:$5(講演会のみ)、$20(講演会+懇親会)
申込期限: 11月17日(木)午後9時 (準備等の都合がありますので、期限までに参加申込をお済ませ頂けますようお願い申し上げます)

講演スケジュール:
16:00 – 講演1:「心の病を理解するための動物モデル」東北大学大学院医学系研究科教授 大隅典子氏
17:15 – 休憩
17:30 – 講演2:「チョコレート・キャピタリズム」Mitsubishi Corporation, MIT Sloan School of
Management Class of 2012 松本洋之氏
19:00 – 懇親会

***是非メーリングリストへご登録下さい→ http://www.boston-researchers.jp/wp/maillist ***
(このメールの一文目に「[bostonJRF]グループの掲示板に投稿があったことをYahoo!グループよりお知らせいたします。」という文章が見られる場合は再度登録の必要はありません)。

ー以下講演要旨ー

心の病を理解するための動物モデル
大隅典子

東北大学大学院医学系研究科・教授

人間をとりまく様々な病気を克服する上で、動物個体を用いた研究は不可欠である。病因や病態のメカニズムを理解することはもちろんのこと、新たな治療薬や予防手段の開発を、いきなりヒトで行うことはできない。だが、例えば癌や免疫系の疾患と比べた場合、「心の病」の動物モデルを作製することには困難が伴う。ヒトの高度な神経機能のすべてを他の動物を使って理解することには、たとえチンパンジーを用いたとしても限界があるだろう。だが、現代社会においては各種の心の病が増加している。日本における自殺者数は年間3万人を超える年が続き、初等中等教育段階では学習困難児の増加により教育現場の混乱や疲弊が生じている。したがって、精神疾患の予防や治療は重要な課題であり、そのためには何らかの動物モデルを利用せざるを得ない。我々は、遺伝子改変や環境的改変・介入を行うことがもっとも容易なラットやマウスをモデルとして、心の病の生物学的側面を理解し、診断・予防・治療に活かしたいと考えている。

チョコレート・キャピタリズム
松本 洋之
Mitsubishi Corporation, Living Essential Group,
Senior Trader, Coffee & Cocoa Unit
MIT Sloan School of Management, Sloan Fellows Class of 2012(MBA Candidate)

皆様、チョコレートはお好きでしょうか?

チョコレートの原料であるカカオ豆は赤道付近の国々、ガーナ、ベネズエラ、エクアドル、インドネシア等約50か国で生産されています。産地によって風味に特徴があり、これをどう活かすかが商品開発の第一歩です。

また、カカオ豆はロンドンとニューヨークに市場を持つ国際先物商品です。

近年、投機ファンドの積極的な関与により、カカオ豆価格は大きく変動するようになりました。また、新興国の経済発展は世界のチョコレート需要を押し上げてきました。国際相場の荒い値動きと需給バランスの変化が、世界のチョコレート産業に大きな影響を与えています。

カカオ豆の生産国の多くは、必ずしも裕福でなく、時に政情不安を抱える複雑なお国事情を包含しています。生産者支援、環境負荷の少ない農業の実践、安心・安全の確保等、様々な課題が近年、益々重要性を増してきています。

グローバルな資本主義への傾倒の中で、サステイナブルな事業に向けてどのような取組が為されているのか。それをチョコレート産業の事例をご紹介しつつ、皆様と考えてみたいと思います。

October 20, 2011

ボストン日本人研究者交流会(10月22日)のご案内

Filed under: Uncategorized — Junichi Tokuda @ 9:22 pm

10月の月例通常講演会のお知らせです。

10月22日(土)に開催する通常の研究者交流会では、「自由貿易地域(FTA)ネットワークの世界的変遷」と「燃料電池とエネルギー」に関する二本の講演を行います。是非奮ってご参加くださいませ。参加のお申し込みは下記Webフォームよりお願いいたします。

http://www.boston-researchers.jp/wp/registration

日時:2010月10月22日(土)16:00より(受付開始15:30)
16:00 – 講演1:「自由貿易地域(FTA)ネットワークの世界的変遷」 古沢泰治氏
17:00 – 休憩
17:30 – 講演2:「燃料電池とエネルギー」 高木裕登氏
19:00 – 懇親会
会場: MIT 56-114
申し込み期限: 10月20日(木)午後9時 (座席に余裕が無い場合、事前申し込みのない方の参加はお断りする場合があります。ご了承くださいませ。)
会の運営のため、講演会のみの参加は5ドル、懇親会も参加される方は20ドルの参加費をいただいております。参加費は当日に現金にてお支払いください。どうぞご理解とご協力をお願い申し上げます。
是非メーリングリストへご登録下さい。是非メーリングリストにご登録ください(このメールをbostonJRF AT
yahoogroups.jpからも受け取った方は既に登録済みですのでその必要はありません)。登録方法はこちらです。http://www.boston-researchers.jp/wp/maillist

講演要旨

「自由貿易地域(FTA)ネットワークの世界的変遷:理論的アプローチと動学シミュレーションアプローチ」
古沢泰治氏
Program for U.S.-Japan Relations, Harvard University
Graduate School of Economics, Hitotsubashi University

今日本では、TPP(Trans-Pacific
Partnership)に日本が加盟するべきかどうかが議論になっています。TPPは自由貿易地域(FTA)の一種で、日本の加盟が実現すると、FTAの締結で大きく出遅れている日本にとって大きな転機となるでしょう。

現在世界では、489もの経済地域統合(FTAや関税同盟など)が存在します。1990年代から急速にその数を増やしてきたFTAはどこまで進展していくのでしょうか?FTAの世界的ネットワークはどう変遷し、最終的にはどういう形に落ち着くのでしょうか?日本は積極的にその波に乗るべきなのでしょうか?それとも少し距離を置くべきなのでしょうか?

今回は、FTAの世界的ネットワークの進展を、ネットワークゲームの枠組みで分析してきた私の研究を中心にお話しします。特に、動学シミュレーションを用いて、今後のFTAネットワークの変遷を占おうとする研究を紹介します。複雑怪奇な現実の経済現象を、経済学がどう捉え解明しようとしているのか、FTAの変遷を例にその一端をお見せいたします。

「燃料電池とエネルギー」
高木裕登氏
SONY Visiting Scientist
Harvard School of Engineering and Applied Sciences,
Harvard University

“燃料電池”とは何でしょうか。名前くらいは聞いたことある、という方もいらっしゃるのではないかと思います。
燃料電池は当初は水素社会における自動車のパワーソースとして注目を浴び、昨今は高効率分散型コージェネレーションシステムのコアコンポーネントとして再び期待が寄せられています。

一方、太陽光発電、風力発電等に代表される再生可能エネルギーが地球温暖化を促進すると言われる二酸化炭素(CO2)排出削減の切り札として、そして日本では震災後の各原子力発電所の停止により失った電力を賄うための“創電”技術としても大変注目を集めています。再生可能エネルギーの導入は地球温暖化ガス排出低減につながるとともにエネルギー自給率の向上に寄与するため、積極的に促進されて行くと考えられます。日本では全発電量に収める割合は現状1%程度ですが、今後の伸びを期待したいところです。

今回の発表ではクリーンエネルギーの一翼として期待が高まりつつある“燃料電池”の仕組みと魅力、その動向をご説明させていただくとともに、現在の地球環境・エネルギー情勢下での可能性について皆様とお話できれば幸いです。

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