研究者交流会(12月12日)のご案内: OpenCourseWare, カーボン・ナノチューブ
12月12日(土)の午後3時半より催される今年最後の研究者交流会では、「OpenCourseWare」と「カーボン・ナノチューブ」に関する二本の講演を行います。
OpenCouseWareとは、大学の教材をインターネットで無償にて公開することで、高等教育を一部の人のみに限られた特権ではなく、世界中の人たちにavailableなものにしようという取り組みです。その提唱者の一人であるMIT言語学科の宮川先生に、活動内容や日本への導入についてお話いただきます。
また、もう一人の講演者であるMIT航空宇宙工学科 博士課程の山本南海子さんには、強さと軽さを併せ持つカーボン・ナノチューブ素材について、航空機への応用を例にとって解説していただきます。技術的な話にとどまらず、多様な応用性を期待されながらもなかなか商業化が難しいこの材料が、社会に実用化されるにはどうすればよいかについても議論します。
未来へのポジティブなビジョンに溢れたお二人の講演に、是非奮ってご参加くださいませ。
なお、参加のお申し込みは、Webフォームよりお願いいたします。座席に余裕が無い場合、事前申し込みのない方の参加はお断りする場合があります。
- 講演: 15:30-19:00
- 懇親会: 19:30-
- 通常より開始時間が早くなっております。ご注意くださいませ。
- 同日に開催されるボーゲル塾の忘年会は8時からの予定です。講演会は7時までなので、コンフリクトはございません。ボーゲル塾メンバーの皆様、ぜひ両方にご参加ください。
講演要旨
「世界に広がるオープンコースウェアー」
宮川 繁
MIT 言語学科 教授
オープンコースウェアー(OCW) は、2002年にアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)で始まり、7年後の現在、世界中に広がっている。MITは、すでに全学の学部•大学院の ほぼ全ての 科目1,900の教材を打ち上げ、毎月、 世界中から 100万人ほどの 訪問者にアクセスされている(ocw.mit.edu)。グローバル•オープンコースウェアー•コンソーシアム(GOCWC; www.ocwconsortium.org)も立ち上がり、 世界の200大学が既に各大学の教材を無料で公開し始めている。GOCWCの中でも、Japan OCW コンソーシアムの活躍が目立つ(www.jocw.jp)。2004年に6大学で始まり(阪大、京大、慶應、東工大、東大、早稲田)、現在、明治大学を入れて20大学が「ほんもの」の教材を無料で公開し始めている。宮川繁氏は 2000年にOCWを提案したMITグループの一員であった (http://www.youtube.com/watch?v=2kb7×4zRK2k)。
「Literally Big-Nano: カーボンナノチューブの航空複合材料への応用」
山本南海子
MIT航空宇宙工学科 博士課程
1990年代に日本人を含む研究者たちによって発見されて以来、カーボンナノチューブは、様々な業界においてブレークスルーへの鍵となる、新ナノ材料として注目されてきました。理論値においては、従来の他材料とは一線を画し、高い熱・電気伝導性、高い構造強度、低密度など、一粒で何度もおいしい性質を持っています。集積回路や電池、宇宙エレベーターなどの巨大構造物、またドラッグデリバリーなどの医学治療まで、様々な分野での応用が期待されています。しかし現実には、20年を経てなお、その商業利用は限られています。ナノチューブを研究室の外に出し、社会に役立つエンジニア製品を生産するために、今解決しなくてはいけない問題点とは?ナノチューブの可能性をフルに生かせる、早い時期での実現が可能な、現実的な使い方と用途とは?自身の研究テーマである航空機への応用を例に、ナノチューブの今と未来について、エンジニアの視点からお話させてください。
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