2010年4月24日(土)研究者交流会のお知らせ
日時:2010月4月24日(土)16:00より(受付開始15:30)
16:00 – 講演1:「その時防衛庁・自衛隊は動いた/911事件への対応」
17:30 – 休憩
18:00 – 講演2:「水虫と日本人-清潔と恥をめぐる日米比較から-」
19:30 – 懇親会
会場: MITキャンパス(MIT E51-345教室)
申し込み期限: 4月22日(木)午後9時 (座席に余裕が無い場合、事前申し込みのない方の参加はお断りする場合があります。ご了承くださいませ。)
会の運営のため、報告会のみの参加は5ドル、懇親会も参加される方は20ドルの参加費をいただいております。参加費は当日に現金にてお支払いください。どうぞご理解とご協力をお願い申し上げます。
参加申し込みは
http://www.boston-researchers.jp/wp/registration
「その時防衛庁・自衛隊は動いた/911事件への対応」
香田洋二
元海上自衛隊海将・第36代自衛艦隊司令官
Senior Research Fellow, Harvard University Asia Center
中辻綾太
防衛省大臣官房秘書課付
MPP Candidate, 2010, Harvard Kennedy School
講演要旨
ワールドトレードセンターの崩壊、アメリカ国防総省への攻撃。2001年9月11日のアメリカ同時多発テロは一瞬にして世界を大きく変えた。アメリカがアフガニスタンのアルカイダへの攻撃を開始する一方、日本の防衛庁(現防衛省)・自衛隊も「テロとの闘い」への協力を開始した。
今回は防衛庁・自衛隊の9.11事件への対応について、主に香田の体験を基にお話しさせて頂きたいと思います。その際、文官として後に新テロ対策特措法の起案に関わった中辻の視点との比較を通じて、防衛庁・自衛隊内部における自衛官と文官の視点・役割の違いについても明らかにできたらと思っております。当日お話させて頂く具体的な内容は以下の通りです。
・9.11直後の動き
- 香田の米国からの緊急帰国
- 東京(防衛庁・自衛隊)の動き
- 「テロとの闘い」に対する協力内容の検討
- 空母キティホークの出港
- テロ対策特措法の制定過程
・海上自衛隊・航空自衛隊部隊の動き
・派遣隊員の心情
・マスコミ報道について
水虫と日本人―清潔と恥をめぐる日米比較から―
眞嶋亜有 MAJIMA Ayu, Ph.D.
Postdoctoral Fellow, Reischauer Institute of Japanese Studies, Harvard University 2008-2009 / Associate, Dept of Anthropology, Harvard University 2009-2010
専門分野:近現代日本社会文化史、心性史、身体文化論、比較文化論
研究テーマ:日本の「西洋化」の諸問題(人種意識と西洋コンプレックスの構造など)
講演要旨:
「恥」は、ルース・ベネディクトの『菊と刀―日本文化の型―』(1946年)以来、日本文化論の古典的テーマとされてきました。しかし彼女の著作は、抽象論に過ぎず時代遅れな日本文化論として北米の学界では軽視されがちです。けれども、本当にそう言いきれるのでしょうか?なぜ、日本のトイレには、「音姫」(TOTO)が必要なのでしょうか?そしてなぜ、日本では、「水虫」を恥ずかしいものと感じる人が少なくないのでしょうか?かつて「おやじ」の代名詞であった水虫は、今や女性の約三人に一人が罹ったことがあるとされ(ロート製薬)、現代日本における水虫は老若男女、職業階層問わず蔓延しているようです。こんなにも多くの日本人の足に生えるカビ。しかし日本人は世界に名だたる清潔好きではなかったでしょうか?
加えて、日本における水虫の特徴の一つが、「一度かかったら治らない」という難治性です。これまでの調査では、東アジア・アラブ圏・欧州・北米において「水虫」はあるけれども、日本ほど、スティグマ化されている国は見受けられません。要するに、逆欠如理論的発想で考えれば、世界に「水虫」はあるけれども、「水虫問題」はないと考えられます。
本講演では、「水虫」の日米比較から、清潔概念や恥意識、そして明治以降の「西洋化」をめぐる歴史的プロセスなど、日本文化論としての「水虫問題」を考えていきたいと思います。春の訪れとともに水虫もうずく季節。春うららかなボストンで、医学関係の方々はじめ、海外経験の豊富な皆さまから御示唆を頂ければ光栄です。
※参照:拙論「水虫―近現代日本の栄光とその痕跡 ―」(園田英弘編『逆欠如の日本生活文化―日本にあるものは世界にあるか―』思文閣出版、2005年)
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