2003年 発表テーマ
- 福原 浩 氏(ハーバード大学・MGH(マサチューセッツ総合病院), 東京大学泌尿器科) 「癌をやっつけろ!~がん抑制遺伝子から癌の遺伝子治療まで~」
- 足立 亨介 氏(MIT Chemical Engineering Department, 京都大学大学院農学研究科) 「阪神・柏戸・目玉焼き」– マイナー生物研究の楽しみ方
癌は遺伝子の病気である、というのはジョーシキになりつつ?あり ますが、未だにわからないことだらけです。
今回は、前半を「がん抑制遺伝子の見つけ方」について体験談も 交えお話しし、後半は現在の私の仕事である「ヘルペスウイルスを 利用した癌治療」を中心に、遺伝子治療の将来について話題を提供 したいと思っております。
「で、大学院で何の研究してるの?」「甲殻類のメラニン生成について なんですけど・・」「コウカクルイ?」「エビやカニのことですよ」 「EBIぃ!!KANIぃ!!!」ってな会話を私は院生時代に何回したこと でしょう。
世の中には「巨人・大鵬・卵焼き」の様に華やかな研究分野もあれば、 「阪神・柏戸・目玉焼き」のごとく燻し銀の光を放つ分野もあります。 実際、マイナーな生物を扱う分野から生命科学の進歩に不可欠な知見 も得られているのです。しかしながら、ポストゲノム時代に入った現在、 メジャーな生物とマイナーな生物とでは研究そのものに対する考え方 すら全く違ったものになろうとしているのも事実です。
今回の交流会ではマイナー生物を対象とした私のこれまでの研究生活 を振り返りながら、巷のメディアとは少し異なる角度から生命科学研究 の過去、現在、未来を考えていきたいと思っています。
- 井上 益秀 氏(Center for Energy and Environmental Policy Research, MIT) 「コンセントの向こう側で競争やってるの?」
- 松尾 享 氏(ハーバード大学ケネディスクール・CBG関西経済同友会フェロー, 竹中工務店 東京本店建築技術部所属、一級建築士) 「ゼネコン危機!! はたしてその中身は!!」
皆さんの多くが毎月、NSTARから電気料金の請求を受けていると 思います。NSTARってどんな会社なんでしょうか? NSTARの料金 って、全米の中では高い水準なんでしょうか? 請求書に書かれ ている”Transition”や”Default”という項目の意味は?
また、近年、新聞等ではエネルギー系企業のスキャンダルに係る 記事が数多く報じられていますが、これら企業は私たちの生活に どう関係しているのでしょうか?
70年代後半に始まった米国の電気事業における規制緩和について お話しながら、日々の生活になくてはならない「電気」という商品に ついて、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
週刊誌を飾るタイトルとしてすっかり定番となってしまった感のあるゼネコン危機。
はたしてその実態は?・・・ ゼネコンとはgeneral contractorの略語です。 そのゼネラルな総合力を生かし国土開発・建設をリードしてきた業界ですが、近年の全業種的なデフレや需要減、バブルの負の遺産などから業界全体が苦しい経 営に迫られています。 一般の製造業とは異なり、つくったものが、公共の利便・安全、みんなが暮らす都市の記憶・財産にもつながり社会的責任が大きく、時として芸術性も要求され る業界。 一方、土地に立つがゆえの地権との絡み等、しがらみが多いのも特徴。
週刊誌、 夕刊誌とはちょっと違う切り口で、“建築とは何か、ものづくりとは何か”についても触れながら、日本の建築業界の構造と現在の生き残り受注合戦、米国業界 との比較、最近はやりの電子入札等を通して、まさにGeneralに 日本の建設業界とゼネコンの存在意義について触れてみたいと思います。
- 木田 新一郎 氏 (MIT Woods Hole Oceanographic Institution Joint Program in Physical Oceanography) 「文明を支える深層海流 ~2千年の流れ」
- 辰巳 浩 氏 (MIT, Visiting Scientist, Center for Transportation & Logistics, 九州産業大学) 「進化する道路交通システム ~ITSの中身とは~」
海洋深層水と聞いて多くの人が思い浮かべるのは恐らくミネラル水のことではないでしょうか?
実はこの海洋深層水、健康によいなどと言われていますがそういう意味以上に、人類の文明の発展に欠かせない温暖な気候を、この数千年間安定して持続させる上で重要な役目を果たしてきたといわれています。
では、この海洋深層水は一体どこでつくられどのように海洋を巡っているのでしょうか。地球上最後のフロンティア、海底4000mの深層海流の世界を、映像を交えながら紹介したいと思います。
ITSと聞いて何を連想しますか?カーナビゲーションシステムや有料道路の自動料金収受システムなどでしょうか。ITSとは、情報・通信技術を応用した次世代の交通システムで、日本をはじめとする先進各国が開発にしのぎを削っているプロジェクトです。
今回の発表では、そのITSの中身をご紹介するとともに、今私が関わっているミクロ交通シミュレーションについてお話します。
- 梶波 康二 氏 (HNRCA at Tufts University) 「コレステロールはどこまで悪者? -遺伝子診断からワイドショーまで」
- 桑原 祐 氏 (Columbia Business School, MBA Class of 2004, 外務省) 「日米同盟を考える-ポスト9.11の国際情勢と日米関係」
心 筋梗塞など動脈硬化によって生ずる病気は、欧米では死因の第一位、日本でも第二位を占めています。コレステロールは動脈硬化の主要な原因と考えられてきま したが、両者の関係が完全に解明された訳ではありません。一方、このテーマには実に多くの民間情報が交錯しています。医者の説明よりも「おもいっきり」の 話の方が人気があり、時に日常診療にも影響を及ぼすほどです。今回は、ヒトゲノム解析結果を用いたハイテクな医学研究とワイドショーとを両極として、コレ ステロールと動脈硬化の関係について話題提供したいと思います。
米 国のみならず世界を揺るがした9.11から約1年半、国際情勢は激動とともに不透明感を増しつつあります。米国によるアフガニスタン攻撃、そして現在の対 イラク攻撃と軍事活動が続く一方、安全保障理事会を中心とする国連の活動に疑問符を投げかける声も聞かれます。こうした渦巻く国際情勢の中の日本外交、と りわけ日米関係について、職場での経験を交えつつ、色々な角度から検証したいと思います。
- 岩間 芳仁 氏 (MIT Center for International Studies, 日本経団連) 「パラサイト大国?日本の将来」
- 荒木 通啓 氏 (BME、BU) 「時計仕掛けの生命システム」
- 竹田 欣克 氏 (Boston University School of Management) 「“6つのポケット”を狙え!―Kids Marketにおけるブランド戦略」
世 界第2の経済大国でありながら、バブル崩壊後、低迷を続ける日本について、いろいろな問題が指摘されております。当地でも、憐れみ、励ましの言葉も含め て、日本経済に関する議論を伺う中で、結局日本はパラサイトが多い、ということか、と感じることが多々ありました。実は私自身、経団連という社団法人で、 パラサイトにならないためにはどうすればいいか、常に悩みながら、民間の財界の立場から、日本経済・産業の発展の基盤づくりに取り組んでまいりました。今 回、「パラサイト大国?」日本の将来のために何をすべきか、マクロの視点から問題提起をさせていただき、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
近年の急速な技術の発展に伴って、様々な生物の ゲノム配列の解読が完了し、過熱とも言える新たなバイオブームが巻き起こっています。その華やかな舞台の裏では、絶えず次世代の方向性が模索されており、 生命システムそのものの捉え方が大きく変化してきているのも事実です。今回はその中でも、生命システムは自然が作り出した工学システムなのか、という視点 から話題を提供したいと考えています。
少 子化にデフレ不況―産業自体の行く末を危ぶむ声をよそに、なおも新規参入があとを絶たない日本の子供市場。消費の二極化が進む中、子供たちの夢を育むた め、高級子供服産業から子供文化産業へと舵を切り、成長を遂げてきた一企業での経験を踏まえて、子供市場におけるマーケティング戦略の実情とその展望に迫 ります。
- 横井 秀典 氏 (MIT Center for Biomedical Engineering) 「将来有望!?ペプチド材料2次元3次元」
- 梶井 健、山中 礼二、池上 真峰氏 (Harvard Business School) 「逆風をついて高成長する日本のベンチャー企業の成功要因は何か? ~日本市場で勝負する起業家、投資家へのメッセージ~」
皆さん一度は耳にしたことがあると思われる「ペプチド」。しかしペプチ ドっ てアミノ酸からできていることは知ってるけどタンパク質とは違うの?何か使い 道が あるの?などとあまり詳しく知られていないかと思われます。ペプチドは他の分 子で は形成し難い非常に興味深い構造をとることから、面白い機能を持った新規な材 料へ の応用が期待されています。今回の発表では、ナノメータースケールで構造解析 を 行ったペプチド材料の魅力を紹介したいと思います。
日 本にはベンチャー企業が少ないといわれています。しかし、新興市場への上場数は意外と多く、2000年158社(米国397社)、2001年149社(米 国63社)が上場しており、日本市場の健闘が伺えます。我々は、この活発な新興市場へ上場したベンチャー企業 158社(2000年)に着目し、定量/定性的な調査分析を行いました。2000年から2002年にかけての2年間日経平均が56.1%低下するなか、 トップパフォーマの1社であるポイント社は、時価総額を実に158%も伸ばしています。我々は、トップパフォーマについて、人事/組織、製品/サービス、 財務、戦略等のBusiness Frameworkをベース に、日本のベンチャー企業の成功要因分析を試みました。その結果、一般的な「常識」や「先入観」に反する成功要因が明らかになるとともに、現場の経験に裏 打ちさ れたユニークなビジネスが多いことが分かりました。中でも特に印象深い数社について、彼らの戦略と成功要因の分析をご紹介します。我々の分析が、今後、日 本市場で勝負する起業家、投資家の方々のお役に立てば幸いです。
- 松下 俊一、Optics & Quantum Electronics Group, Research Laboratory of Electronics, MIT、古河電気工業株式会社
- 安藤史江、MIT Sloan、南山大学経営学部
「光ファイバー ~ 直径125μmが支える高速情報通信」
「光ファイバー」という言葉は皆さんご存知のことと思います。 しかし、どんな物なのか、どんなことに使われているかなど、インターネットな どの大容量高速通信回線に使われている以外あまり知られていません。光ファイ バーは、大容量高速通信回線に適した特性をもつ以外に、実は物理現象を調べた り利用したりできる理想的な系であったりします。 今回は、光ファイバーの特性やその応用について、光通信とレーザーをキーワー ドにご紹介させていただきます
「『新・会社人間』をめざそう/育てよう!!」
近年、エンプロイアビリティ(雇用されうる能力)の必要性が声高に叫ばれてい る。 いわゆる日本的経営が曲がり角にきているとされる現在、それは必要不可欠な変 革といえる。 しかしながら、巷では、その本来の意味とは異なったイメージが先行しているの も事実である。 そこで、本報告では、企業のホワイトカラーを対象とした質問票調査データを用 いながら、エンプロイアビリティの本来の意味により近い、「新・会社人間」の すすめを行いたい。
- 白石 展久 氏 MIT, World Wide Web Consortium(W3C), 日本電気株式会社
- 内田 毅彦 氏 Harvard Clinical Research Institute, Fellow、東京女子医科大学 循環器内科 助手
「WWWの過去・現在・未来」
WWW(World Wide Web)が生まれてから、実は今年で12年目、そして世界で最初の WWWブラウザができてから、今年でちょうど10年目になります。「インターネッ ト」という単語が、Webコンテンツの閲覧を意味する場合さえある最近、みなさ んの中で、WWWを使ったことが無い人は、多分いないのではないかと思います。 今回の発表では、この皆さんの身近な存在であるWWWについて、その生い立ちと 発展の歴史、インターネットショッピングなどで使われているセキュリティ技 術、 そして次世代のWWWと言われているセマンティックWeb技術など、WWWに関する雑 多な話題について、私の独断と偏見を交えながら、お話させて頂きます。
「心臓血管動脈硬化,最先端の治療と臨床研究の実際」
すでに日本でも致命率2位(2001年 人口10万対118人 (同1位悪性腫瘍 295人))と なった虚血性心疾患.最近は手首の血管から心臓まで細い管を入れて,その中を 通した直径約2mmのバーを高速で回転させて動脈硬化を削り取る治療がありま す.他にも放射線を直接心臓の血管に内側から照射し,一度広げた血管の再狭窄 を防ぐ治療法など心臓病治療の最先端を紹介します. また,治療の効果判定に欠かせない良い臨床研究の実際(社会学の研究にも応 用可能な生物統計学の話など)も併せてお話します.
- 石井 裕氏 MIT, Associate Professor of Media Arts and Sciences (Media Laboratory) → ホームページ 「タンジブル・ビット:情報の感触・情報の気配」
概要: 人々は、物理空間の状況を感知しそれを操作するために、極めて洗練された能力 を発展させてきました。しかし、今日のグラフィカル・ユーザー・インターフェ イス(GUI)は、このような能力を十分活用することができませんでした。 Tangible Bits(タンジブル・ビット)は、人とコンピュータの対話(HCI)の未 来形を追求する我々のビジョンであり、デジタル情報に物理的な形を与えること で、人間の持つ洗練された能力に基づいて、ヒューマン・インターフェイスを構 築し、ビットとアトムの2つの世界を継ぎ目なく結ぶことを目標にしています。 Tangible Bitsのビジョンを指針に、我々は、物理的な物体、その表面、および 空間にディジタルの意味を付与することにより、ディジタル情報を、実感・操作 することが可能な「タンジブル・ユーザ・インタフェース」(TUI) をデザインし てきました。ここでは、人間の認知のフォアグラウンドにおける、モノとインタ ラクティブな表面との相互作用により、人間の手と体を用いた、情報の直接操作 を可能にしています。また、環境的メディア(環境光、音、空気の流れ、水の動 き等)を用いたバックグラウンド情報のディスプレイについても研究していま す。この研究は、デジタル技術を介して、人間が知覚の周辺でディジタル情報を で感知できるアンビエントな情報環境の実現を追求しています。 我々が生涯を通じ物質的な世界と関わりあうことで育まれた豊かな感覚と能力を 活かし、人間、デジタル情報、そして物理世界をシームレスにつなぐインターフ ェイスを実現することが我々の目標です。この講演では、Tangible Media Group が設計した様々なタンジブル・ユーザ・インターフェイスをご紹介し、将来の研 究の方向を提案します。 講演者の経歴 石井裕は、人、デジタル情報、および物理的な環境をシームレスにつなぐヒュー マン・インターフェースの研究を行ってきました。MITメディアラボでは、人と コンピュータの対話(HCI)の新しいビジョン-Tangible Bits-を追求すること を目標に、Tangible Media Groupを設立。氏の研究チームは、デジタル情報に物 理的な形を与えることで、抽象的なピクセルの配列から構成されるGUIを、より 実体感のある直接操作・感知可能なタンジブル・ユーザ・インタフェース (TUI) に変えるべく、研究を続けています。 http://tangible.media.mit.edu/ 現 在、氏の進めているTangible Bitsの研究は、インダストリアル・デザイン、建 築デザイン、及びメディア・アートに大きな影響を与えつつあります。
MITでの活動以前には、1988年から1994年まで、NTTヒューマン・インターフェイ ス研究所のCSCW研究グループを率い、TeamWorkStationおよびClearBoardを開 発。93年~94年にはカナダ、トロント大学の客員助教授に就任。HCI (Human-Computer Interaction)およびCSCW(Computer Supported Cooperative Work)の研究 分野で活動して来ました。ACM TOCHI(Transactions on Computer Human Interactions)およびACM TOIS(Transactions on Office Information Systems )の編集者としても活動。またACM CHI、CSCW、UIST、SIGGRAPH、Multimedia、 Interact、ECSCW など数多くの国際会議のプログラム委員として活動して来まし た。
石井氏は1978年に北海道大学工学部電子工学科を卒業、80年には同大学院情報工 学専攻修士課程を終了し、92年に博士号を取得。
- 田島芳満 氏 MIT, Dept. of Civil&Environmental Engineering, 五洋建設株式会社
- 砂川 大(すながわ まさる)氏
「海岸環境工学 ~素敵なビーチの創造にむけて~」
海岸環境工学とは、読んで字のごとく海岸侵食や水質汚染など沿岸域での環境問題や、港やビーチなど沿岸域の利用・開発に必要な工学全般を扱う学問です。 今回のトークでは海岸環境工学の概要や最近ホットなトピックスをご紹介しつつ、なんでハワイはサーフィン天国なの?江ノ島はなんでビーチと繋がったの?など 皆さんが日々の生活で疑問に感じている諸現象を海岸工学の視点で解明していきます。
グローブスパン・キャピタル・パートナーズ. (慶応→三菱商事→HBS→現在に至る)
「Venture Capital 101」
最近新聞等のメディアでもよく目にするようになった、「ベンチャーキャピタル(VC)」。簡単にいえば事業リスクの高い新興企業(スタートアッ プ)に出資して成長を お手伝いする仕事…ですが、その知名度に比べて業務内容はよく知られてません。そこで、この機会に私がHBSで学んだこと、実際に米国のVCに就職して経 験したことをベースに「VCとは何か」入門編をお話したいと思います。金が余って仕方がないのでVC投資を始めたいという人(!)や、いつかは起業して大 もうけしたいという方々、是非聞きにきてください。損はさせません!(業界人には簡単すぎるけど)
当日資料
- 舘 美貴子(たち みきこ) 氏 Ph.D. candidate, Department of American Civilization, Brown University 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程
- 出村公成(でむらこうせい)氏 MIT, Dept. of Linguistic and Philosophy, Visiting Scholoar 金沢工業大学 人間情報システム研究所
「フォークソングから読み解くアメリカ文化史」
1950~60年代のアメリカでは、大学生など中産階級の若者を中心として、 フォークソングが人気を博しました。アクースティック・ギターを傍らにシンプルな メロディーと社会性のあるメッセージを奏でるフォークソングは、商業主義と均質性 とを特徴とする第二次大戦後のアメリカ主流文化とそれを賞賛する親の世代に反抗す る若者にとって、対抗文化の象徴でした。1960年代後半には日本にも上陸し、音楽界 に大きな影響を与えました。しかし、「フォークソング」とは、そもそも民謡のこと を意味し、20世紀の初頭にはその存続が危ぶまれた音楽でした。それが、いわゆる 「フォーク・リヴァイヴァル」と称される一連の運動の中で大きく変容し、1960年代 初頭までにはユニークなジャンルとしてその地位を確立したのでした。今回の発表で は、アメリカにおけるフォークソングの興味深い歴史を辿ると同時に、「フォーク」 という概念の構築と変遷の持つ歴史的な意味について考察したいと思います。
「RoboCup: ロボット達によるもう一つのサッカーW杯」
1997年に人類最強のチェスプレーヤーがIBMのスーパーコンピュータに破れ人工 知能研究者の長年の夢がかないました。次に研究者達が目標に掲げたのは何とサッ カーなのです。 RoboCupはそういう背景から生まれたロボット工学と人工知能研究の融合発展のため に提唱された日本発の国際プロジェクトです。 2050年までに人間のサッカーW杯優勝チームをロボットチームが破ることを目標 に掲げ、97年から毎年ロボット達によるW杯並びに国際会議を開催し年々その規模 が拡大しています(2002年W杯会場は福岡ドーム)。 演者らの金沢工大チームは99年からW杯に参加し、昨年、今年と準優勝の成績を収 めています。今回の講演ではロボカップの概要並びに今年イタリアで開催されたW杯 決勝の模様をビデオを交えながら紹介します。 また、準優勝の原動力となった夢考房という本学のユニークな教育システムについて も紹介します。なお、夢考房はNews Weekの大学特集で取り上げられました。